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真北測量のための太陽観測は、何時に行うべきか

真北測量のための太陽観測は、地球の自転と公転を観測します。
測量は、水平角のみ観測が出来ます。斜めの角度は測量できません。
地球の公転と自転の距離は、水平角の観測距離と一致しなければなりません。
等しく観測できる時間は、南中時間の前後約1時間です。
日の出や日没の時間は、誤差が大きくなります。
どちらの観測も、実際の真北より狭い角度が計算結果が出ます。
朝や夕方が観測しやすいと言っている土地家屋調査士・測量士がおりますが、大きな間違いです。
実際に、同じ日に、午前9時と正午と午後4時の3回の観測をすると、計算結果が違います。
南中時間に太陽の中心を観測した角度と正午に観測した計算結果は、角度にして10秒以内です。
午前9時では、プラス65秒、午後4時でも、プラス70秒違います。

図の上部は、太陽と地球との距離を縮尺約5兆分の1の平面図(A3サイズの場合)です。
図の下部は、太陽の大きさと地球の大きさとの比較図です。
太陽の実際の日の出時間、日の入り時間、と、理科年表の日の出時間、日の入り時間の疑問図です。
1月4日ころの日の出時は、6時51分です。この時間は、毎年、ほぼ同じ時間です。
太陽から光が地球に届く時間は約8分10秒です。
すると、日の出は、理科年表の日の出時間より約8分10秒前の時間で、6時51分 - 8分 = 6時43分となる。
理科年表の時間から光が地球に到達する時間を引かなければならないのか?
という疑問が生じる。
理科年表の南中時間、日の出時間、日の入り時間は、視太陽の位置(地球から太陽を見た位置)を基準にして、
光の到達時間、光の屈折率(陽炎など)なども計算されている。
その時間を地球時間に表したのが理科年表です。
光の到達時間を考える必要はありません。