◎位置誤差を5mm以内にするための基準点測量の結合・閉合誤差の許容範囲の閉合差の計算
〇4級基準点(多角点)の点検測量の結合・閉合誤差の許容範囲
150mm+100mm√NΣS = 5mm
有り得ない式です。
なぜならば、地図編集といった広範囲の測量することを目的としているから。
従ってAmm+Bmm√NΣS <
5mm と、しなければならない。
*日本測量協会の用地測量の講習では、用地測量独自の基準点を設置しなさい。 と、教えています。
〇位置誤差の5mm以内を考慮すると
Amm+Bmm√NΣS = 5mm と、しなければならない。
すると、AとBの数をいくつにすればよいか?
Aは初めから在りき誤差、 Bは観測による誤差
Aを測量機そのものの誤差2mm(メーカーのカタログより)とします。
Bmm√NΣS =5mm−2mm
B=(
5mm−2mm)/ √NΣS
N=8辺、 ΣS=400m とした場合は、
B=(
5mm−2mm)/ (√8×0.4km)
≒ 2.651mm
切り捨てでB=2.6mm
位置誤差を5mm以内にするTS等による点検計算の許容範囲
2mm+2.6mm√NΣS となる。
登記基準点設置事例集(改訂版)P90を上記式に当てはめると
N=4辺、 ΣS=213m とした場合は、
2mm+2.6mm×√4×0.213km
≒ 3.10mm
Δx=19mm、Δy=3mm なので、閉合差19.2mmです。
登記基準点設置事例集(改訂版)P19の単路線結合の精度では、位置誤差を5mm以内にすることはできない。
使用できない基準点です。
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